映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」あらすじ

1970年代後半大手航空会社TWAでパイロットとして働いていたシールは、パイロットしての腕前はもちろん一級ですがその裏では密輸に手を染めておりCIAからも注目されていました。ある日シールはCIAから極秘の偵察任務の参加を求められ快諾し、妻に内緒でCIA が用意したペーパーカンパニーに転職し、メキシコ湾を低空飛行で通り抜けると言うスリリングな日々を始めるのですが、数年後シールはCIAの目を盗みメデジン・カルテルの指示でコカインをルイジアナ州に密輸する仕事も引き受けるようになっていました。やがて麻薬取締局に目を付けられることになるのですが、シールはさらに金儲けをたくらみニカラグアの親米反政府組織コントラに武器を密輸する仕事も引き受けます。こうして使いきれないほどの大金を得たシールはさらにパイロットを雇い、5機のセスナ機を抱える密輸集団に成長し暴走します。このシールの状況に危険視をし始めたCIAは彼を見捨て、地元警察とFBI、ATFが彼を逮捕するのを黙認します。逮捕後、絶体絶命のピンチに立たされたシールですが、ホワイトハウスが求めているニカラグアの左派武装勢力であるサンディニスタ民族解放戦線が麻薬の密輸に関与している証拠を得る為、また彼のパイロットしての凄腕を使って協力することを条件に、罪に問われず釈放されます。しかしこのことはメデシン・カルテルを裏切ることを意味し、シールはその後姿を隠して生活をしていかなければならなくなるのです。

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」感想

この映画は航空会社のパイロットからCIAのエージェントに転身し、麻薬の運び屋として暗躍した実在の人物バリー・シールの半生を、トム・クルーズが演じているのですが、こんなハチャメチャな人間が本当にいたということに驚愕しました。映画の中にも出てくる操縦シーンはもうひやひやもので、ある意味この主人公はどこかねじが切れているのかもしれませんね。何度も死にかけるような目に遭いながら、金もうけのためにはどんな恐ろしい状況にも自分から突っ込んでいくシールの人間性と、そんな彼と人生を共にする家族がいることにも驚きでした。使いきれないほどのお金を何とか隠そうとする姿が滑稽で、トム・クルーズのいつものクールさはどこに行ったのかと、こんな役もできるんだなと感心しました。このフライトシーンはすべてトムが自分でこなしたと言うから、そこはやはりプロフェッショナルでミッションインポッシブル同様に素晴らしい出来栄えでした。最終的にはこのシール氏、カルテルの雇った殺し屋に殺害されたようで、それはそれで納得でした。